柴犬は天然記念物なのになぜ飼える?

柴犬は西暦1936年(昭和11年)に天然記念物として指定されています

その昔は狩猟犬として飼われており、野鳥などを狩る狩人の助けになっている犬種でした。

この頃に洋犬や、地域によって飼われていた様々な種類の犬種が入り混じるようになり、柴犬としての純粋な血統をもつ個体が減ってしまいました。

そのため、柴犬は「日本に特有な畜養動物」として国の天然記念物に指定されました。

 

柴犬が天然記念物に指定された後も、第二次世界大戦後の食糧難や、犬ジステンパーが流行したことなど、日本犬に様々な危機が襲い頭数が激減してしまいました。

絶滅を逃れるべく、種の保護や活動家たちの保護活動によって現在の柴犬の頭数に至っています。

 

文部科学省の指定する天然記念物には『特別天然記念物』と『天然記念物』の2種類があります。

特別天然記念物』は、動植物に限らず鉱物も対象となり、

トキや、オオサンショウウオ、イリオモテヤマネコ、富士山の原始林や洞窟など

これらは保護の対象となっているため、勝手に採取したり傷つけたりすると文化財保護法違反となり処罰されます。

対して天然記念物は、基本的に傷つけたり採取したりしてはいけないことが原則で、天然記念物の柴犬以外の例は、シカやヤマネなどがいます。

天然記念物の場合は“生息していること”が大事なのです。

そのため柴犬の場合、天然記念物であっても、普通に飼育する・繁殖をさせることは、種の保存に繋がるため、特に許可などの必要もなく飼う事ができるのです。

柴犬は天然記念物として保護されていますが、日本固有のとても貴重な犬種です。

 

北海道犬・秋田犬・甲斐犬・紀州犬・四国犬・柴犬 以外の日本犬をご存知でしょうか?

特定の地域のみに以前から生息する犬を「地犬(じいぬ)」と言いますが、天然記念物に指定された6犬種のほかにも、かつては各地に数多くの地犬が存在しました。

越の犬(新潟県)は上記6種と同じく天然記念物に指定されましたが、1971年(昭和46年)に純血種は絶えてしまいました。

また、川上犬(長野県)、薩摩犬(鹿児島県)は地元の保存会で、現在、保存・固定化の努力がなされています。

十石犬(群馬県・長野県)は、戻し交配による再作出の試みをされています。

美濃柴犬(岐阜県)、山陰柴犬(鳥取県・島根県)などでも、固定化の努力が続けられています。

他には、保存会があるが、会員の高齢化という問題に悩まされている種や、

純血種の個体の存在が確認されているが、すでに保存は難しいとされる種、

個体数が著しく少なく、絶滅寸前とされている種…

屋久島犬(鹿児島県)にいたっては、すでに純血種の個体は存在しないにも関わらず、雑種のものが「屋久島犬」として販売されているといいます。

 

柴犬は、近年庭付き一戸建てからアパート・マンションなどの住宅環境の変化により、室内で飼うケースが増えたため小柄化、番犬は騒音のご近所トラブルになる恐れが増え、あまり吠えない子へ、本来飼い主以外馴れ合わない、攻撃性のある性格から、優しくフレンドリーな子へと、種の保護以外でもブリーダーさんは様々な努力をなされています。

※一概に雑種(MIX)を否定はしませんが、上記のことから私は純血種を推しています。